1個数十万円?カーリング石に隠された絶海の孤島と職人の秘密

1個数十万円?カーリング石に隠された絶海の孤島と職人の秘密とは一体何なのか? 専門的な分析を整理してお届けします。

この希少な岩石を唯一公式な競技用ストーンへと昇華させているのが、1851年創業の老舗メーカー「ケイズ・オブ・スコットランド」だ。世界中のトップトーナメントで使用される石は、事実上この一社が独占的に供給している。

工場に届いた原石は、巨大なダイヤモンドカッターで円筒状に切り出され、熟練の職人たちによって削り込まれる。機械による大まかな成型が終わると、最後は人の手による研磨だ。石と石が激しくぶつかり合う外周のバンド部分には粘り強いグリーン花崗岩を使い、氷と接する滑走面には極めて硬度の高いブルホーン花崗岩を埋め込む「インサート技術」など、職人技の結晶が惜しみなく注ぎ込まれる。

均一な重心、狂いのない対称性、ミクロン単位で整えられたランニングエッジ。何世代にもわたって受け継がれてきた感覚と技術がなければ、氷上を予測通りに走る石は完成しない。

佐々木 一輝

佐々木 一輝

ビジネス戦略アナリスト

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest