なぜ2022年に3年ぶり流行?インフル・コロナ同時流行の真相と教訓

なぜ2022年に3年ぶり流行?インフル・コロナ同時流行の真相と教訓の背景について、専門知識を取りまとめてご紹介します。

季節性インフルエンザに対する医学的な防御壁として、ワクチンの存在は外せません。国内で推奨されるインフルエンザ予防接種時期は、例年10月中旬から11月下旬です。接種から抗体ができるまでに約2週間を要し、効果の持続期間は約5カ月間続くため、12月下旬からの流行期をカバーするには11月中の接種完了が理想的です。

インフルエンザワクチン効果に関しては、健康な成人において発症リスクを約40〜60%低下させる効果が国内外の研究で確認されています。ワクチンの最大の意義は「絶対に感染しないこと」ではなく、肺炎や脳症などの重篤な合併症を防ぎ、入院リスクを大幅に下げる点にあります。

万が一発症した場合の切り札となるのが、代表的な抗ウイルス薬であるインフルエンザ治療薬タミフル(一般名:オセルタミビル)です。タミフルはウイルスの増殖と体外への放出を阻害する薬剤であり、発症後48時間以内に服用を開始することで、有熱期間を1〜2日短縮し、ウイルスの排出量を速やかに抑える効果を発揮します。近年では1回完結型の吸入薬(イナビル)や経口薬(ゾフルーザ)など選択肢が広がっていますが、タミフルは小児から高齢者まで豊富な臨床実績を持つ標準治療薬として確固たる地位を築いています。

佐藤 大輔

佐藤 大輔

シニアコンテンツプロデューサー

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

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