図書館の「開架」とは?閉架との違いや損しない活用法を徹底解説
図書館の「開架」とは?閉架との違いや損しない活用法を徹底解説について押さえておきたい 注意点を厳選して解説いたします。
日常的に親しんでいる地域の市民図書館と、専門研究機関や納本図書館とでは、開架と閉架のパワーバランスが根底から異なります。特に大学図書館や日本唯一の法定納本図書館である国立国会図書館を訪れる際は、事前の心構えが欠かせません。
大学図書館の場合、学部生向けフロアは明るい開架式で整備されている一方、専門書や学術雑誌が並ぶ「開架書庫(スタック)」へ入るためには、入館ゲートでの学生証や利用証の提示、手荷物のロッカー預け入れルールが厳密に定められているケースが一般的です。電動集密書架の操作ボタンを利用者自身が押し、通路を確保して奥の資料を探索するスタイルも珍しくありません。
さらに特異なのが国立国会図書館(東京本館・関西館)です。国内で出版された膨大な印刷物を半永久的に保存する使命を担っているため、システムは原則として完全閉架式をとっています。
- ステップ1(利用者登録):事前にオンラインまたは本館窓口で登録利用者カードを発行し、専用ゲートを通過して入館します。館内への私物バッグの持ち込みは禁止され、透明なビニール袋のみが許可されます。
- ステップ2(端末からの出納申請):館内専用PC端末「国立国会図書館サーチ」から希望の資料を検索し、電子的に出納カートへ入れて申請を送信します。
- ステップ3(出納カウンターでの受け取り):地下の巨大書庫からコンベア等で資料が運搬され、準備完了のアナウンスやモニター表示が出た後、指定カウンターで実物を受け取ります。混雑状況に応じて通常15分から30分程度の待機時間が発生します。
このように、大規模な専門機関になるほど「本棚の間を歩いて偶然見つける」体験は制限され、目的の資料をピンポイントで電子申請して呼び出す出納スキルが不可欠となります。