野田佳彦元首相の実像|電撃解散の真相と消費税増税・現在の再評価
野田佳彦元首相の実像|電撃解散の真相と消費税増税・現在の再評価を詳しくリサーチ! 読者が気になる 情報と解説を凝縮して配信します。
野田内閣が発足した時期は、民主党政権が掲げたマニフェストの行き詰まりと党内対立が激化していた過渡期でした。発足時の閣僚名簿には、副総理兼内閣府特命担当大臣に岡田克也氏、外務大臣に玄葉光一郎氏、国家戦略担当大臣に古川元久氏らが名を連ね、実務重視の布陣を敷いて政権の建て直しを図りました。
内政では東日本大震災からの復興と福島第一原発事故の収拾に向けた「復興庁」の設置、そして復興増税の法制化に尽力。一方で外交・安全保障分野では、2012年9月に沖縄県・尖閣諸島の国有化を決断しました。これは東京都による購入計画に対抗し、実効支配の安定と平穏な維持管理を目的とした判断でしたが、中国側の激しい反発と関係悪化を招く結果となり、現在に至る安全保障環境の大きな転換点となりました。
また、野田内閣は環太平洋経済連携協定(TPP)交渉への参加に向けた関係国との協議入りを表明するなど、従来の民主党左派とは一線を画すリアリズムに基づいた政策決定を推し進めました。