なぜ原題と違う?スタジオジブリ英語タイトルの真相と名言翻訳を徹底解説

なぜ原題と違う?スタジオジブリ英語タイトルの真相と名言翻訳を徹底解説について見逃せない 事実を厳選して解説いたします。

作品タイトルの変遷に目を奪われがちですが、そもそも「スタジオジブリ」というスタジオ自体の英語名には、航空機マニアである宮崎駿監督の強いこだわりと、微笑ましい誤認のエピソードが存在します。

「GHIBLI」という言葉は本来、サハラ砂漠に吹き荒れる熱風を指すリビアのアラビア語です。第二次世界大戦中、イタリア王国の軍用偵察爆撃機「カプローニ Ca.309」にこの「Ghibli」という愛称が冠されていました。飛行機愛好家である宮崎監督が自著『出発点』などで語っている通り、「日本のアニメーション界に旋風を巻き起こそう」という熱い志を込めてこの名を命名したと広く知られています。

しかし、言語学的な事実として、イタリア語における「Ghibli」の正確な発音は「ギブリ」([ˈɡibli])です。宮崎監督が「ジブリ」と思い込んでスタジオ名として登録したため、日本国内では「スタジオジブリ」として定着しました。後に海外進出を果たした際、イタリアやアラビア語圏のファンから「発音が違うのではないか」と指摘されたものの、スタジオジブリ公式としては日本語の響きを尊重し、英語圏でも「Studio Ghibli(ジブリ/ギブリ双方で親しまれる)」としてブランドを確立していきました。

また、タイトルの危機管理として有名なのが『天空の城ラピュタ』の事例です。本作の海外タイトルが『Laputa』ではなく『Castle in the Sky』へと変更された背景には、深刻な言語的タブーが存在していました。スペイン語圏において「la puta(ラ・プータ)」は極めて下品な「娼婦・売春婦」を意味する強烈な蔑称・スラングです。ジョナサン・スウィフトの古典『ガリヴァー旅行記』に登場する空飛ぶ島「ラピュタ」自体が元ネタとはいえ、ファミリー層向けのアニメーション映画として北米や中南米、スペインで上映するにあたり、致命的なレイティング問題や商業リスクを避けるため、慎重に「Laputa」の文字を排除した歴史があります。

小林 直樹

小林 直樹

トレンドリサーチャー

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest