17歳のカルテ|衝撃の結末と実話の真相・キャストの現在を徹底解説
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物語の舞台は1960年代後半のアメリカ。高校を卒業したばかりの17歳の少女スザンナ・ケイセン(ウィノナ・ライダー)は、アスピリンの過剰摂取による自殺未遂を起こし、精神科医の勧めでクレイモア精神病院の隔離病棟へと送られます。そこで彼女は、「境界性人格障害(現・境界性パーソナリティ障害)」という診断を下されます。 閉ざされた病棟内でスザンナが出会ったのは、社会の枠組みから外れた個性豊かな少女たちでした。中でも、反社会性パーソナリティ障害(ソシオパス)と診断され、病棟のカリスマ的リーダーとして君臨していたリサ・ロウ(アンジェリーナ・ジョリー)に、スザンナは激しく惹きつけられていきます。リサの破天荒な振る舞いや体制への反抗は、出口の見えない日常に閉塞感を抱いていたスザンナにとって、一種の解放であり救いのように感じられたのです。 物語が暗転するのは、リサとスザンナが病棟を脱走し、退院してアパート暮らしを始めていた元患者デイジー(ブリタニー・マーフィ)の部屋に転がり込んだ夜です。リサはデイジーが隠し続けていた父親との近親姦のトラウマを残酷な言葉で暴き立て、激しい精神的攻撃を加えます。その翌朝、追い詰められたデイジーはバスルームで自ら命を絶ってしまいます。 冷酷にデイジーの遺品から金を抜き取るリサの姿を目の当たりにしたスザンナは、リサの持つ「自由」が単なる破壊衝動と自己防衛の産物に過ぎないことに気付き、単身で病院へと戻る道を選びます。 クライマックスでは、再び病棟に連れ戻されたリサがスザンナの日記を奪い、地下通路で他の患者たちの前で朗読してスザンナを貶めようとします。しかし、精神的な成長を遂げたスザンナは取り乱すことなく、冷徹にリサの本質を突きます。 「あなたは自由なんかじゃない。もう死んでいるのと同じよ。誰にも影響を与えられなくなるのが怖いだけでしょ」 常に他者を支配してきたリサは、その言葉に激昂しながらも涙を流し、精神的な敗北を喫します。自らの病気や弱さを受け入れ、書くことを通じて自己を取り戻したスザンナは、約1年半の入院生活を経て退院の許可を得ます。かつての仲間たちに別れを告げ、タクシーで病院を後にするスザンナの穏やかな表情で映画は幕を閉じます。