裏地付きベストの作り方|どんでん返しの縫い順と失敗ゼロの極意

裏地付きベストの作り方|どんでん返しの縫い順と失敗ゼロの極意の基本情報から最新動向までを徹底的にカバーしました。

完成度を左右する要素でありながら、教本で軽視されがちなのが「資材選定と下準備」です。ネット上で配布されている「裏地付きベスト型紙無料」のデータを活用する際、多くの人が見落としている落とし穴があります。

無料パターンの多くは「見返しなしの総裏仕様」か「見返し付き仕様」のいずれかに分かれていますが、裏地用パターンの寸法補正(キセ)が最初から引かれているものは極めて稀です。裏地は表地よりも動きにゆとりを持たせるため、背中心や裾に2mm〜3mmの「キセ(緩み)」をかけるのが仕立ての原則です。これを行わないと、着用時に裏地がつっぱり、裾が外側に跳ね上がる無様なシルエットになってしまいます。

また、「接着芯の貼り方と選び方」も仕上がりを大きく左右します。ベストの前身頃には、型崩れを防ぐために全面芯を貼るのが基本ですが、表地の伸縮性・厚みに合致した完全接着芯を選ばなければなりません。

ポリエステル混の薄手織物芯は、ウールやリネン、コットンなど幅広い素材に追従し、経年劣化による剥離(バブリング)を防ぎます。アイロン台の上で体重をかけ、スチームを使わずにドライ中温(約140℃〜150℃)で各箇所10〜15秒間しっかりと熱圧着させ、熱が完全に冷めるまで布を動かさないこと。このわずかな待機時間を守るだけで、仕立て栄えは見違えるほど向上します。

山崎 陸

山崎 陸

ガジェット&アプライアンスライター

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

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