速さと速度の違いを徹底解剖!スカラーとベクトルの決定的な差とは
速さと速度の違いを徹底解剖!スカラーとベクトルの決定的な差とはの見逃せないポイントを徹底的にカバーしました。
「速さ」と「速度」の決定的な違いを一言で表現するなら、「向き(方向)」という情報を含んでいるかどうかに尽きます。物理の世界において、物理量は大きく「スカラー(scalar)」と「ベクトル(vector)」の2種類に分類されます。
高校物理の力学基礎や中学理科のカリキュラムにおいて、最初につまずきやすいのがこの概念の転換です。速さは「どれだけ速く動いているか」という大きさのみを表すスカラー量です。一方、速度は「どの向きに、どれだけの大きさで動いているか」を表す向きと大きさを併せ持ったベクトル量を指します。
例えば、自動車のスピードメーターに表示されている「60 km/h」は、車が北に進んでいても南に進んでいても関係なく数値を示します。これが「速さ」です。これに対し、航空管制や気象レーダーで「北東へ風速15m/s」と表現するように、進む方角まで指定して初めて成立するのが「速度」の領域となります。