競泳のブーメランパンツ消滅の真相!なぜスパッツ型が主流になったのか

競泳のブーメランパンツ消滅の真相!なぜスパッツ型が主流になったのかを徹底追究! 読者が気になる 重要ポイントを凝縮して配信します。

水着の進化が頂点に達したのが、2008年北京五輪前後に巻き起こった英スピード社「レーザー・レーサー(LZR Racer)」による世界記録ラッシュでした。ポリウレタンパネルを圧着した全身水着は凄まじい浮力と低抵抗をもたらし、着用選手が次々と驚異的なレコードを樹立。「水着の性能で勝負が決まるのは不公平だ」という激しい議論を巻き起こします。

事態を重く見た国際水泳連盟(現World Aquatics/旧FINA)は、2010年1月1日付で大幅な公式水着規定の改定に踏み切りました。新ルールでは、男子の水着形状は「へそ以下から膝上まで」に厳格に制限され、浮力を生むポリウレタンやラバー素材を全面禁止、織布(布帛素材)のみに限定されたのです。

このルール改定によって全身スーツは完全に姿を消しましたが、規定の上限サイズが「膝上まで」と定められたことで、トップ選手たちは許可された最大面積をカバーできるスパッツ型(ジャマー型)を一貫して選択するようになりました。ブーメラン型もルール上は現在も使用可能ですが、大腿部のホールド性能を持たないため、0.01秒を削り出す競技本番で選ばれることは実質的になくなりました。

山口 彩花

山口 彩花

写真家・フォトエディター

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest