ルイス・フロイス『日本史』が暴く織田信長と本能寺の変の真相

ルイス・フロイス『日本史』が暴く織田信長と本能寺の変の真相の全貌を詳しく解説してご紹介します。

フロイスが残したもう一つの名著が、1585年に執筆された『日欧文化比較(Tratado em que se contem muito suscinta e abreviadamente algumas contradicoes e diferencas de costumes antre a gente de Europa e esta provincia de Japao)』です。ここでは、ルイス・フロイス 日欧文化比較として知られる、当時のヨーロッパと日本における風俗・習慣・道徳観の差異が対比形式でユーモラスかつ鋭く列挙されています。

フロイスが最も衝撃を受けたのは、戦国時代の日本人女性が持っていた自由度の高さでした。ヨーロッパでは女性が家父長に従属し、財産権も制限されていたのに対し、当時の日本について次のように驚嘆しています。

「ヨーロッパでは妻は夫の許可なく外出できないが、日本の女性は夫に告げることなく好きな場所へ出かける。」
「ヨーロッパでは処女性が何よりも重んじられるが、日本では結婚前の自由な恋愛が珍しくなく、離縁された女性も恥じることなく再婚する。」
「日本では妻が夫とは別個に財産を所有しており、時に夫が妻から金を借りることさえある。」

また、食事の作法や身体感覚の違いについても仔細に触れています。ヨーロッパ人が手掴みで肉を食べるのに対し、日本人が箸を器用に使い、食器の清潔さに病的なまでのこだわりを見せる姿に感嘆する一方で、馬の乗り方、家屋の構造、手紙の書き方に至るまで、「西洋と日本は正反対の論理で動いている」と結論づけています。自文化中心主義に陥ることなく、異なる価値体系として日本の文化を丹念に書き留めた彼の視座は、文化人類学の先駆けともいえる水準に達していました。

加藤 愛美

加藤 愛美

エンタメ専門ジャーナリスト

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。

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