日本バスケ協会大改革の真実|制裁から急成長を遂げた2026年の全貌

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時計の針を巻き戻すと、日本バスケットボール界の混迷は2000年代半ばから2010年代前半にかけて極致に達していました。日本リーグから脱退する形で地域密着を掲げて立ち上がった独立プロリーグ「bjリーグ」と、実業団チームを中心に再編された企業リーグ「NBL(ナショナル・バスケットボール・リーグ)」の2つのトップリーグが並立。双方が理念や主導権を巡って激しく衝突し、10年近くにわたり統一リーグの設立に向けた合意形成が完全に麻痺していました。

事態を重く見たFIBAは、1つの国内統括団体のもとに1つのトップリーグが存在すべしという基本原則(FIBA規約)への違反、組織統治(ガバナンス)の欠如、男女日本代表の強化不振の3点を理由に、2014年11月、日本バスケットボール協会に対するFIBA会員資格停止処分を通告しました。これにより、男子・女子を問わず、アンダー世代を含むすべての日本代表がワールドカップ予選やオリンピック予選を含む国際試合から締め出されるという、前代未聞の制裁を受けることになりました。

この絶望的な事態を打開するために派遣されたのが、元日本サッカー協会(JFA)会長の川淵三郎氏を中心とする改革組織「JAPAN 2024 TASKFORCE」でした。当時の特番インタビューや自著・手記において、川淵氏は「バスケット界の恥を世間に晒してでも、膿をすべて出し切らなければ解体的出直しはできない」と語り、抵抗を続ける両リーグや協会の守旧派幹部に対し、解任辞任を含む強硬な姿勢で対峙しました。

川淵氏が断行した改革の柱は明確でした。 第一に両リーグを統合した完全プロリーグ「Bリーグ(ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ)」の発足、第二に地方協会や実業団・学生連盟といった既得権益団体による派閥抗争の解体、そして第三にガバナンスとコンプライアンスを担保する外部人材主導の新執行部の樹立です。その結果、2015年8月にはわずか9か月でFIBAの資格停止処分が解除され、2016年秋にはBリーグの歴史的な開幕戦が代々木第一体育館で開催されるに至りました。

そして、この激変のバトンを受け取り、現在まで長期安定政権を築いてきたのが、2016年6月に日本バスケットボール協会 会長に就任した三屋裕子氏です。バレーボール日本代表として1984年ロサンゼルス五輪銅メダルを獲得したトップアスリートでありながら、筑波大学大学院での学び、実業家や教育者としてのキャリアを重ねてきた三屋氏は、持ち前のバランス感覚と財務・法務感覚を発揮。2020年にはFIBA理事にも選出され、名実ともに国際社会における日本の発言力を復権させました。

中島 亮太

中島 亮太

写真家・フォトエディター

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

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