五輪の色の意味とは?特定大陸説の嘘とクーベルタンが込めた真相
五輪の色の意味とは?特定大陸説の嘘とクーベルタンが込めた真相とはどのようなものなのか? 詳しい意味を整理してお届けします。
オリンピックのシンボルマークを考案したのは、近代オリンピックの創立者であるフランスの教育者、ピエール・ド・クーベルタン男爵です。彼がこのデザインを発表したのは1913年8月、自身が編集長を務めていた機関誌『Revue Olympique(オリンピック評論)』誌上でした。
クーベルタン男爵が自ら記した手記や解説には、この色彩を選んだ決定的な理由が明記されています。彼が目指したのは、特定の大陸の区別ではなく「世界中のあらゆる国家の包摂」でした。
「五つの輪の青、黄、黒、緑、赤、そして地色の白。この6つの色は、現在(1913年当時)世界各国の国旗に見られるすべての色を漏れなく含んでいる。スウェーデンの青と黄、ギリシャの青と白、フランス、イギリス、アメリカ、ドイツ、ベルギー、イタリア、ハンガリーの国旗の色、さらにブラジルやオーストラリアの黄色と緑、そして日本の日の丸の白と赤まで、すべての国の色彩がここに再現されているのだ」
当時の国際社会は帝国主義が吹き荒れ、第一次世界大戦の開戦前夜という極めて不穏な緊張状態にありました。その中でクーベルタンは、国境や人種、政治体制を超えてすべての国旗の色が手を取り合う旗を作ろうとしたのです。つまり、輪の5色だけでなく「五輪の旗の白背景」まで含めた6色すべてに崇高な意味が込められていました。