2026年、紅茶選びは「テロワール至上主義」へ:産地と品種が紡ぐ最新トレンドと失敗しない選び方
2026年、紅茶選びは「テロワール至上主義」へ:産地と品種が紡ぐ最新トレンドと失敗しない選び方に関する専門家の意見を分かりやすく解説いたします。
世界中で愛され続ける王道の茶葉には、それぞれ揺るぎない個性と明確な役割が存在する。まずはこの3つの柱を押さえることが、自分に合った一杯を見つける第一歩となる。
ダージリンは「紅茶のシャンパン」と称される通り、爽快な渋みと青々しい香気、そしてフルーティーな余韻が特徴だ。発酵度をあえて低めに抑えた春摘み、力強いボディと芳醇な香りが両立する夏摘み(セカンドフラッシュ)、角が取れてまろやかな秋摘み(オータムナル)と、収穫時期ごとにまったく異なる表情を見せる。
対照的に、インド北東部の平原で育つアッサムは、濃厚なボディと甘いモルトフレーバー(麦芽香)が持ち味だ。濃密なコクは、ミルクをたっぷり注いでもベースの味わいが崩れない。朝食のイングリッシュ・ブレックファストの主役として、今も世界の食卓を支えている。
そしてスリランカを代表するウバ。8月から9月にかけて吹く乾いた季節風「ウバ・ハイランド・ウィンド」が茶葉を急激に乾燥させることで生み出される、メントールに似た爽快なハーブ香とキレのある渋みは、一度ハマると抜け出せない中毒性を持っている。