童謡「月の沙漠」歌詞の真意とは?悲しい誕生秘話と怖い噂の真相を解明
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大正12年(1923年)に雑誌『少女倶楽部』で発表された『月の沙漠』は、全4連からなる抒情詩です。月の光に照らされた夜の砂丘を、着飾った王子と王女が2頭のラクダに揺られながら旅を続け、やがて夜の帳の彼方へと消えていく姿が描かれています。
多くの人が疑問に思うのが、「砂漠」と「沙漠」の表記の違いです。現代の常用漢字では「砂漠」が一般的ですが、作者の加藤まさをはあえて「さんずい」のつく「沙漠」の文字を選びました。
中国語や漢語の本来の意味において、「砂」は乾いた砂地を指すのに対し、「沙」は水辺の細かい砂や潤いを含んだ砂浜を連想させます。加藤まさを自身、乾燥した中東の過酷な荒野ではなく、波打ち際の湿り気を帯びた砂丘の美しさを表現するために、視覚的・情緒的なこだわりから「沙漠」という雅な文字を用い続けました。