偶然が生物を進化させる?遺伝的浮動の仕組みと自然選択の真実

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遺伝的浮動の威力が最も生々しく発揮されるのが、個体数の急減や隔離が起きた瞬間だ。その代表例が「ボトルネック効果」と「創始者効果」である。

ボトルネック効果とは、疫病の蔓延や天変地異、人間による乱獲などによって集団の個体数が極端に激減した際、生き残ったごく少数の個体が持つ遺伝子だけが集団のベースになってしまう現象をいう。チーターが遺伝的に極めて均一で、病気に脆弱な体質を抱えているのは、過去に経験したボトルネックが原因だと判明している。

一方、創始者効果は、広大な大陸からわずかな個体が孤立した島などへ移住し、新たな集団を築く際に生じる。母集団では極めて稀だった遺伝子が、偶然移住グループの中に含まれていただけで、新天地では高頻度に広がる現象だ。絶海の孤島に暮らす固有種や、歴史的に孤立したヒトのコミュニティに見られる特異な遺伝的特徴は、この効果によって説明される。

阿部 裕樹

阿部 裕樹

エンタメ専門ジャーナリスト

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

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