祝儀袋のお札の向きはどっちが正解?渋沢栄一の入れ方と決定的な理由

祝儀袋のお札の向きはどっちが正解?渋沢栄一の入れ方と決定的な理由に関する知りたいポイントを初心者にも親しみやすくまとめました。今すぐチェックことができます。

結婚式や慶事で迷う「祝儀袋のお札の向き」はどっちが正解なのか。その答えは、「中袋の表側(包んだ金額を記入する面)と、お札の表側(肖像画が描かれている面)を同じ向きに合わせ、なおかつ肖像画が袋の上部(封筒の入り口側)にくるように入れる」ことです。複数枚のお札を包む場合は、すべてのお札の向きを同じ方向にピシッと揃えて収納します。

そもそも「肖像画が表か裏かの真相」について疑問を持つ人も少なくありませんが、日本銀行および国立印刷局の公式定義において、紙幣は肖像画(人物の顔)や製造番号が印刷されている面が「表(おもて)」、赤レンガ駅舎(東京駅丸の内駅舎)や鳳凰像などが描かれている面が「裏(うら)」と明確に定められています。したがって、新紙幣の渋沢栄一の向きであっても、旧紙幣の福沢諭吉であっても、人物の顔が描かれた「表」を中袋の正面に向け、頭が上になる状態で封入するルールに一切の変わりはありません。

では、一体なぜこれほどまでにお札の向きが決まっている理由が存在するのでしょうか。ブライダル情報誌『ゼクシィ』の公式マナー解説や冠婚葬祭の専門家の見解を紐解くと、そこには日本の贈答文化ならではの「礼節の視覚化」と「実務上の配慮」という2つの決定的な理由が存在します。

1つ目の理由は、「開封した瞬間に肖像画が明るく顔を出すことで、お祝いの華やかさと敬意を表現するため」です。日本の冠婚葬祭では、慶事(お祝いごと)では人物の顔を正面・上向きに出して喜びを迎え入れ、反対に弔事(お悔やみごと)では顔を伏せて悲しみを表すという対比構造が根付いています。中袋の封を開いて紙幣を引き出した際、渋沢栄一や福沢諭吉の肖像画が真っ先に正位置で目に入る状態を作ることが、受け取る新郎新婦への祝意の証とされているのです。

2つ目の理由は、「新郎新婦や親族がご祝儀を集計・確認する際の負担を減らすため」という極めて実用的な背景です。披露宴の終了後、新郎新婦は数十人から百人規模のご祝儀袋を一つひとつ開封し、芳名帳と照合しながら金額を数えます。このとき、お札の上下や裏表がバラバラに入っていると、紙幣の種類(一万円札と五千円札など)を見誤ったり、枚数のカウントミスが起きたりする原因になります。向きを完全に統一して包むことは、忙しい挙式当日の新郎新婦に対する「実務的な思いやり」そのものなのです。

森 瞳

森 瞳

ヘルス&ウェルネスアドバイザー

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。

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