日本の原風景はなぜ心を揺さぶるのか?奇跡の集落と絶景の真相

日本の原風景はなぜ心を揺さぶるのか?奇跡の集落と絶景の真相に関する主要な事実を詳しくまとめました。詳細な解説をチェックしましょう。

日本各地には、奇跡的ともいえる景観を今なおとどめる名所が存在します。その代表格といえるのが、国が指定する重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)に選定されている集落や、農林水産省が認定する棚田遺産です。

1. 白川郷 荻町合掌造り集落(岐阜県大野郡白川村)

1995年にユネスコ世界文化遺産に登録された白川郷・荻町は、まさに日本を代表する山村集落です。豪雪地帯の過酷な自然に適応するため、傾斜角約45〜60度という急勾配の屋根を持つ合掌造り家屋が立ち並びます。屋根裏(小屋組み)を複数層に仕切って蚕(カイコ)を飼育し、冬場の主産業としてきた歴史を持ちます。四季折々の美しさは圧巻で、水田に茅葺き屋根が映り込む田植えの初夏、黄金色の稲穂が揺れる初秋、そして一面が銀世界に包まれる厳冬期の夜間ライトアップは息を呑む絶景です。

2. 京都 美山かやぶきの里(京都府南丹市美山町北)

京都市内から車で約1時間半、山林と由良川の清流に抱かれた美山町北集落には、現存する50戸あまりの家屋のうち38棟の茅葺き屋根が密集しています。白川郷が入母屋造(いりもやづくり)であるのに対し、美山の茅葺きは北山杉の林を借景にした寄棟造(よせむねづくり)が中心です。山すそに沿って整然と並ぶ茅葺き民家と手入れの行き届いた前庭、春の桜や初夏の一斉放水訓練、秋の蕎麦(ソバ)の花が咲き誇る景色は、静謐な情緒を色濃く残しています。

3. 十日町 星峠の棚田(新潟県十日町市)& 丸山千枚田(三重県熊野市)

山肌に幾重にも重なる「棚田」は、限られた傾斜地を切り拓いた先人たちの不屈の生存の証です。新潟県十日町市松代地域に位置する「星峠の棚田」は、大小約200枚の水田が魚鱗状に広がり、早朝の雲海と水鏡の組み合わせが写真愛好家を魅了します。一方、三重県熊野市の「丸山千枚田」は、高低差約160メートルの斜面に1,340枚もの小さな石積みの水田が連なる日本屈指の規模を誇り、機械の入れない農作業を住民と棚田オーナー制度が二人三脚で守り抜いています。

中島 亮太

中島 亮太

写真家・フォトエディター

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

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