馬の調教で何が変わる?馴致から追い切りの全貌とタイムの見方を解説

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競走馬の育成は、生後間もない段階から始まる「若馬の馴致と基礎トレーニング」が起点となります。馬は本来、背中に異物が乗ることを極度に恐れる草食動物です。そのため、いきなり人を乗せるのではなく、人間との信頼関係を築きながら段階を踏んで慣らしていく作業が欠かせません。

初期馴致(ブレイキング)では、まず無口頭絡(むくちとうらく)を装着して人の手で引かれることを覚えさせ、ブラシがけや蹄の手入れを受け入れるところからスタートします。続いて、鞍や腹帯の圧迫感に慣れさせる「装鞍馴致」、手綱を後ろから引いて方向転換や停止を教える「ドライビング」、円形の調馬索(ラウンジング)での運動へと進みます。このステップを丁寧にこなすことで、若馬はパニックを起こさずに「騎乗馴致」を受け入れ、人の指示に従って走る基礎を身につけます。

基礎馴致をクリアした1歳秋から2歳春にかけては、育成牧場(外厩)で隊列を組んで走る「集団調教」や、直線の坂路を使った持久力・筋力トレーニングへと移行します。群れの中で我慢する精神力と、キャンター(駈歩)でのフォームを固めることで、ただ走るだけの馬から「競馬を戦うアスリート」へと劇的な進化を遂げていきます。

井上 凛

井上 凛

シニアコンテンツプロデューサー

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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