ケンとメリーの木は今どうなった?美瑛の名木が歩んだ歴史と絶景の真相
ケンとメリーの木は今どうなった?美瑛の名木が歩んだ歴史と絶景の真相についての疑問解決ガイドをお届けします。
ネット検索で頻出する「ケンとメリーの木 伐採」という不穏なキーワード。現地を取材・確認すると、2026年現在もケンとメリーの木は伐採されておらず、元気に枝葉を広げています。
では、なぜこのような誤った噂が広まったのでしょうか。背景には2つの決定的な要因が存在します。
第1の要因は、美瑛町内に存在した別の名木「哲学の木」が2016年に伐採された事件との混同です。哲学の木は、写真撮影のために農地へ無断侵入する観光客の迷惑行為が後を絶たず、さらに倒木の危険性が高まったことから、農地所有者の苦渋の決断によって倒されました。このニュースがセンセーショナルに報じられた結果、「美瑛の有名なポプラが倒された=ケンとメリーの木が切られた」という記憶のすり替えがネット上で発生しました。
第2の要因は、ポプラ(西洋箱柳)という樹種特有の寿命と老木化問題です。ポプラは成長が極めて早い反面、木質が柔らかく風倒木になりやすい特性を持ちます。ケンとメリーの木の樹齢はすでに90年を超えて100年に迫ると推定されており、人間で言えばかなりの高齢です。台風被害や強風による太い枝の剪定作業が行われるたび、「木が小さくなった」「いよいよ伐採か」という誤解がSNSで増幅された経緯があります。