望月新一教授とAbc予想の真実|サトシ説から2026年最新動向
望月新一教授とAbc予想の真実|サトシ説から2026年最新動向の全体像を丁寧に掘り下げてご紹介します。
論文の発表から約8年後の2020年4月、京都大学数理解析研究所は記者会見を開き、望月教授の論文が同研究所の発行する国際学術誌『PRIMS(Publications of the Research Institute for Mathematical Sciences)』の特別号に掲載・査読受理されたと正式に発表しました。一般的に学術誌の査読(ピアレビュー)を通過することは「正しい証明」として公認されたことを意味します。
しかし、事態は単純な決着を見せませんでした。論争の火種となったのは、2018年にドイツ・ボン大学のピーター・ショルツ教授(2018年フィールズ賞受賞)とヤコブ・スティックス教授が京都を訪れ、望月教授と1週間にわたって直接議論を交わした後に公開したレポートです。ショルツ氏らは「論文第3部の系3.12(Corollary 3.12)の証明に修復不可能な論理的飛躍(ギャップ)が存在する」と主張し、ABC予想の証明としては成立していないと断定しました。
これに対し、望月教授側も即座に反論文書を公開。「ショルツ氏らは従来の数学の枠組みに単純化して誤読しており、IUT理論の本質的な新概念を正しく理解していない」と真っ向から反論しました。双方の主張は現在も平行線をたどっています。