ナウシカ原作の残酷な結末と腐海の真相|映画との違いを徹底解剖
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作中最大のミステリーである腐海の役割の真相は、第7巻のクライマックスで明かされます。腐海は地球の自己治癒力によって生まれた自然物ではなく、産業文明を崩壊させた旧人類が、汚濁しきった惑星を数千年かけて清浄化するために作り出した「人工の環境浄化プラント」でした。
さらに読者を戦慄させたのが、ナウシカたち現生人類の肉体構造です。有毒な瘴気が漂う世界で生き延びている人間たちもまた、汚染された大気に耐えられるよう旧人類によって遺伝子を改変された「人工種族」でした。つまり、腐海がすべての毒を浄化し、完全に清浄な世界が戻った瞬間、現在の人間は肺から血を噴き出して絶滅する宿命を背負わされていたのです。
シュワの墓所に鎮座する墓所の主の正体は、旧文明の英知、技術、そして清浄な世界で再生されるはずの「無垢な新人類の卵」を保存した巨大な生体コンピュータでした。墓所の主はナウシカに対し、「現在の人間は清浄な世界を迎えるまでの過渡期の使い捨ての器に過ぎない」という残酷な真実を告げます。
これに対し、ナウシカは墓所の主が差し伸べた「管理された平和な未来」を拒絶。旧人類の身勝手な傲慢さを断罪し、巨神兵の力を用いて墓所そのものを完全に破壊します。この風の谷のナウシカ 原作 結末において、ナウシカは旧文明が用意した予定調和の救済を捨て去り、「たとえ滅びが待っていようとも、生命は生命自身の力で闇を抱えながら生きるべきだ」という過酷な選択を下したのです。