タイル張り外壁で後悔?メンテ不要の真相と費用・剥落リスクの真実
タイル張り外壁で後悔?メンテ不要の真相と費用・剥落リスクの真実の真相や最新動向に迫る! わかりやすい言葉でまとめました。
「タイルは無機物を高温で焼き固めた焼き物だから、紫外線や雨風で色あせず、半永久的に長持ちする」――ハウスメーカーのモデルハウスで繰り返されるこの説明自体は、材料科学の観点からは決して嘘ではありません。実際、タイル外壁の耐用年数は40年とも50年とも言われており、10年ごとに塗り替えが推奨される一般的なサイディングに比べて表面の耐久性に優れているのは確かです。
しかし、ここに施主が陥りがちな巨大な誤認があります。現場の建築士や外装診断士が口を揃えて指摘するのは、外壁タイルメンテナンス不要の真相とは「タイル単体の話であって、壁面システム全体の話ではない」という構造的事実です。
外壁は、タイル本体だけで成り立っているわけではありません。躯体とタイルを繋ぐ「下地モルタル」や「弾性接着剤」、部材の継ぎ目に充填される「シーリング材(目地コーキング)」といった副資材が不可欠です。これらの副資材は有機化合物を含んでおり、紫外線や熱伸縮によって10〜15年程度で確実に劣化します。目地が破断すればそこから雨水が浸入し、接着強度が落ちれば後述する剥落トラブルに直結します。「一切お金がかからない」と思い込み、15年目に目地の打ち替えや足場設置で150万円以上の見積書を突きつけられて呆然とする施主が後を絶ちません。