おしゃべりな亀の恐ろしい結末とは?ジャータカ原作と教訓の真相
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童話や寓話として世界中で語り継がれている「おしゃべりな亀」のあらすじは、非常にシンプルでありながら人間の抗えない業(ごう)を克明に描き出しています。
ある日照りの続く季節、住んでいた池の水が干上がってしまい、亀は命の危機に瀕します。親しくしていた二羽の渡り鳥(鶴やガチョウ)が、豊かな水場のあるヒマラヤの池へ亀を連れていくことを提案しました。鳥たちは亀に一本の木の棒を口でしっかりとくわえさせ、その両端をそれぞれの鳥が嘴でくわえて空へと飛び立ちます。飛び立つ際、鳥たちは亀に「何があっても絶対に口を開いてはならない」と固い約束を交わしました。
計画通り亀は空を飛び、順調に目的地へ向かっているように見えました。しかし、空を飛ぶ奇妙な亀の姿を見下ろした地上の村人や子供たちが、指を差して騒ぎ立てます。「見ろよ、鳥に運ばれている間抜けな亀がいるぞ!」「落ちたらひとたまりもないぞ!」と囃し立てたのです。
その声を聞いた亀は、激しい怒りと自尊心の傷つきに耐えられなくなりました。「お前たちに関係ないだろう!」「これは鳥たちが私を運んでくれているのだ!」と言い返そうとした瞬間、くわえていた棒から口が離れ、亀は遥か上空から真っ逆さまに地上へと落下してしまいました。
多くの現代向け絵本では「池や泥の上に落ちて助かった」「甲羅にヒビが入って反省した」というマイルドな結末に改変されています。しかし、原作における結末は「地面に激突して甲羅と肉体が粉々に砕け散り、無残な死を遂げる」という衝撃的なものです。ほんの一言の衝動を抑えられなかった代償として、自らの命を落とすという痛烈な結末が描かれています。