ほうれん草は鍋にそのまま入れて平気?あく抜きの真相と簡単時短技
ほうれん草は鍋にそのまま入れて平気?あく抜きの真相と簡単時短技について押さえておきたい 注意点を分かりやすい構成で解説いたします。
SNSやレシピ投稿サイトでは「ほうれん草をそのまま投入する手軽な時短鍋」が紹介される一方で、「生のまま鍋に入れるのは絶対にNG」という強い注意喚起も見られます。この意見の食い違いはどこから生じているのでしょうか。
結論から言うと、一般的な東洋種・西洋種のほうれん草を生のまま鍋へ直接投入することは推奨されません。最大の問題は、ほうれん草に豊富に含まれる「シュウ酸」という成分です。シュウ酸は強いえぐみや口の中に残るキシキシ感(渋み)の主原因であると同時に、体内でカルシウムと結合すると結晶化し、尿路結石症(腎臓結石や尿管結石)を引き起こす主要なリスク因子となることが日本泌尿器科学会の診療ガイドライン等でも指摘されています。
シュウ酸は水溶性の性質を持つため、鍋のつゆの中で加熱されると、野菜内部から鍋スープ全体へと溶け出します。その結果、鍋の出汁全体がえぐみで濁り風味が損なわれるだけでなく、〆の雑炊やうどん、スープを飲み干すことで溶け出した大量のシュウ酸を余すことなく体内に摂取してしまうという健康上のデメリットが生じるのです。