児島発Tcbジーンズ熱狂の理由!世界を魅了する色落ちと職人魂
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工場のフロアを見渡すと、年代物のユニオンスペシャル製ミシンが所狭しと並び、職人たちが手際よく生地を送り込んでいる。代表の井上一氏は、少年のように目を輝かせながら自らのコレクションである膨大なヴィンテージピースを広げて見せた。「僕らはヴィンテージの完全なコピーを作りたいわけじゃない。当時の名もなき縫製工たちが、どんなミシンで、どんな手の動かし方をして縫い上げたのか、その息遣いを追究したいんです」と井上氏は語る。
自社でミシンの調整から裁断、縫製までを一貫して行うスタイルこそが、TCBの最大の強みだ。外部の工場へ丸投げするのではなく、ミリ単位のステッチ幅や糸のテンションを職人自身がその場で調整する。時にはあえて粗野に、時には極めて繊細に縫い上げる。この現場主義が生み出す独特の「歪み」や「パッカリング(縫い縮み)」こそが、新品のジーンズに魂を吹き込み、唯一無二のヴィンテージ感を宿らせる源泉となっている。