【徹底解説】なぜ甘い?山陰の「あずき雑煮」発祥の謎と老舗再現レシピ
【徹底解説】なぜ甘い?山陰の「あずき雑煮」発祥の謎と老舗再現レシピに関する基本知識を徹底的にまとめました。詳細を読もうことができます。
なぜ塩気のある出汁ではなく、甘い小豆汁でお餅を食べるのか。その背景には神話の国・出雲の神事と、歴史的な砂糖の流通事情が深く関わっている。発祥の起源とされるのは出雲大社だ。神在祭の折に振る舞われていた「神在(じんざい)もち」が「ぜんざい」へと転じ、やがて正月の祝い膳として周辺地域へ広がったとされる。
農林水産省が推進する「うちの郷土料理」のデータベースでも、鳥取県および島根県の代表的な食文化として登録されている。鳥取県庁の食育・地産地消推進課が実施した調査によれば、県東部から中部の沿岸部を中心に、正月三が日に小豆雑煮を食べる世帯が極めて高い割合を占める。かつて高級品だった砂糖を正月に惜しみなく使うことが、最高の贅沢であり、年神様への感謝の標であったのだ。