線香のあげ方完全ガイド!宗派別の違いや本数・Ngマナーを徹底解説
線香のあげ方完全ガイド!宗派別の違いや本数・Ngマナーを徹底解説にまつわる役立つ知識を詳しく紐解きます。
葬儀や法要の現場で最も頻繁に見かける失礼な振る舞いが、線香の先に燃え上がった炎を「フッ」と口元で吹き消す行為である。なぜこれが厳禁とされているのか、その背景には古代仏教から続く徹底した穢れ(けがれ)の概念がある。
仏教の教えにおいて、人間の口は「不浄なもの」と位置づけられている。人は日常の中で悪口、嘘、欺きといった言葉の過ち(口業・くごう)を重ね、生物の命を食らう存在である。その口から吐き出される息は穢れた風と見なされ、清浄無垢であるべき仏様や故人の霊前に吹きかけることは、最大の無礼に値する。
では、ついた火はどう消すのが正しいのか。正しい線香の火の消し方には、以下の3つの手段がある。
- 手であおいで消す:最も基本かつ美しい作法。もう片方の手を素早く振って風を起こし、炎を消し止める。
- 線香を垂直にスッと引く:線香を持った手を胸の前で素早く真下または真横に引くことで、風圧で火を消す。
- 指先でつまんで消す:僧侶などが実践する所作。親指と人差し指で素早く炎の根元をつまんで消すが、慣れていないと火傷の危険があるため一般参列者は手であおぐのが安全だ。
また、仏壇のろうそくから直接線香に火をつける際にも注意がいる。供養の場では「ろうそくの火を線香に移し、手であおいで炎を消し、煙だけが出ている状態にしてから香炉へ納める」という一連の所作が基本所作となる。