日本の色の名前が持つ美の秘密!茜色・浅葱色の由来とHex値一覧
日本の色の名前が持つ美の秘密!茜色・浅葱色の由来とHex値一覧の全体像を詳しく解説してご紹介します。
数ある伝統色の中でも、日常で耳にする機会が多い「茜色」と「浅葱色」。しかし、その具体的な色合いや命名の由来について、正確に理解している人は多くありません。
夕暮れの象徴「茜色(あかねいろ)」の由来
茜色は、アカネ科の多年草「茜」の根を乾燥させて染め出す、深く温かみのある黄赤です。『万葉集』で「あかねさす」という枕詞が太陽や昼、紫にかかる言葉として用いられている通り、古くから親しまれてきました。単なる鮮烈なレッドではなく、大地に根付く植物の力強さと夕陽の哀愁をあわせ持つ奥深い赤であることが、茜色の真の魅力です。
新選組が背負った「浅葱色(あさぎいろ)」の覚悟
浅葱色は、ネギの若芽(浅い葱)の青さに似た、ごく薄い藍色を指します。江戸時代初期には庶民の日常着として広く普及し、田舎侍が着古して色褪せた浅葱色の羽織を着ていたことから、一時は「浅葱侍」と揶揄されることもありました。しかし幕末、新選組の隊服(羽織)に採用されたことでそのイメージは一変します。浅葱色は武士が切腹の際に着用する死装束の色でもあり、「常に死を覚悟して任務に当たる」という隊士たちの強烈な覚悟が込められていたという説が有力です。
似た色との見分け方として、茜色は「朱色(黄みが強い明るい赤)」や「紅色(わずかに青みがかった鮮明な赤)」に比べて落ち着いた深みがあり、浅葱色は「水色」よりもやや緑がかった渋みを含んでいる点が特徴です。