トルコは何アジア?西アジア・中東・欧州の境界と真相を徹底解説
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トルコを語る際、「西アジア」と同じくらい頻繁に使われるのが「中東」という言葉です。この2つの言葉が混同されやすい背景には、言葉の成り立ちと目的の違いが存在します。西アジア中東違いを理解することは、トルコの立ち位置をクリアに整理する決定的な鍵となります。
「西アジア」が緯度・経度や大陸プレートに基づく純粋な地理的区分であるのに対し、「中東(Middle East)」は19世紀末から20世紀初頭にかけてイギリスをはじめとする欧米列強が軍事・外交戦略の都合から生み出した地政学的呼称です。ヨーロッパから見て「近東(オスマン帝国周辺)」「中東(ペルシャ湾周辺)」「極東(東アジア)」と呼んだ力学の名残であり、その範囲には明確な国際法上の境界線がありません。
さらに重要なのは民族と文化の差異です。一般に「中東=アラブ諸国」というイメージが先行しがちですが、トルコ国民の大多数はテュルク系民族であり、公用語はトルコ語です。アラビア語とは文法体系も語源も全く異なります。宗教的には国民の約98%がイスラム教徒とされるものの、初代大統領ケマル・アタテュルクが断行した徹底的な世俗主義(政教分離)改革により、憲法で信教の自由が保障され、政治や法路面から宗教的特権が排除された歴史を持ちます。多くのトルコ人が「自分たちはアラブの中東諸国とは異なる」という強い自負を抱いている点は見逃せません。