Sp2混成軌道とは?形や結合角120度の理由と見分け方を徹底図解

Sp2混成軌道とは?形や結合角120度の理由と見分け方を徹底図解とはどのようなものなのか? 背景や要点を簡潔に解説します。

炭素原子の基底状態における電子配置は 1s² 2s² 2p² であり、一見すると不対電子は2つしか存在しません。しかし、炭素が化学結合を形成する際には、まず2s軌道の電子1個が空の2p軌道へ励起され、4つの不対電子を持つ状態(1s² 2s¹ 2p¹ 2p¹ 2p¹)になります。

ここからが混成軌道の核心です。炭素原子が二重結合を1つ含む3方向と結合を作ろうとする際、球状の2s軌道1個と、亜鈴状の2p軌道2個(例えば2pxと2py)が均等に混ざり合います。これにより、エネルギー的にも形状的にも完全に等価な3本の新しい軌道が生成されます。これが「sp2混成軌道」です。

では、なぜその配置は「平面三角形」かつ「結合角120度」になるのでしょうか。その構造の理由は、電子対同士が互いに負の電荷を持ち、クーロン力によって最大限反発し合うためです(VSEPR理論:原子価殻電子対反発則)。同一平面上で3本の等価な軌道が最も遠ざかる幾何学的配置を計算すると、円周360度を均等に3等分した結合角120度の平面三角形に収束します。

混成に関与しなかった残りの1つの軌道(2pz軌道)は、混成に加わらないまま、混成軌道が作る三角形の平面に対して真上と真下の方向、すなわち垂直(90度)の位置に独立して残ることになります。この直交したp軌道の存在こそが、次に解説する二重結合の鍵を握っています。

松本 悠斗

松本 悠斗

サステナビリティ研究家

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

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