日本酒と焼酎の決定的な違いとは?糖質・度数・太りにくい飲み方を解説

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日本酒と焼酎を隔てる決定的な境界線は、原材料を発酵させた後に「蒸留」という物理的な工程を挟むかどうかにあります。

日本酒は、米・米麹・水を原料として発酵させたもろみを「搾る(圧搾)」ことで造られる醸造酒です。酵母が原料の糖分を食べてアルコールを生み出す発酵過程において、米のデンプンを糖に変える麹菌の働きと、糖をアルコールに変える酵母の働きが同一タンク内で同時に進行する「並行複発酵」という世界屈指の高度なバイオテクノロジーが用いられます。圧搾後の液体には、アルコールだけでなく、米由来の多種多様なアミノ酸、有機酸、残存した微量な糖分がそのまま溶け込んでおり、これが日本酒特有の芳醇な旨味やふくよかなコクを形成します。

対する焼酎は、原料(麦、芋、米、蕎麦など)を発酵させてできたもろみに熱を加え、沸点の差を利用してエタノール成分を気化・凝縮させる蒸留酒です。水の沸点が100℃であるのに対し、エタノールの沸点は約78.3℃。もろみを熱するとアルコール分が優先して蒸気となり、それを冷却装置で集めて液体に戻すため、揮発しない糖分やタンパク質、アミノ酸といった成分は蒸留釜の底に置き去りにされます。この工程を経ることで、高純度のアルコールと特有の揮発性揮散香のみが凝縮されたクリアな原酒が生まれます。

米焼酎と日本酒の原料違いに見る「製法の妙」

「米焼酎と日本酒はどちらも米と水と麹から造られているのに、なぜまったく味が違うのか」という疑問はよく耳にします。大きな違いは麹菌の選定と仕込みの手順、そして蒸留の有無です。日本酒では主に黄麹が使われ、米本来の上品な甘みや吟醸香を引き出します。一方、本格米焼酎の多くは温暖な九州地方で発展したため、クエン酸を大量に放出して雑菌繁殖を防ぐ白麹や黒麹が好まれます。発酵させた米のもろみをそのまま搾ればにごりや旨味を含んだ醸造酒(日本酒)になり、それを加熱して気化・抽出させればシャープで透明感のある米焼酎に変化します。

甲類焼酎と乙類焼酎(本格焼酎)の違い

焼酎を語る上で欠かせないのが「甲類」と「乙類(本格焼酎)」の区分です。酒税法上、連続式蒸留機を用いて何度も蒸留を繰り返し、アルコール度数36度未満まで極限まで純度を高めたものが甲類焼酎(ホワイトリカーや酎ハイのベース)と呼ばれます。無色透明で無味無臭に近く、素材の風味はほぼ残りません。一方、単式蒸留機で1回のみ(または伝統的な手法で)蒸留し、アルコール度数45度以下に仕上げたものが乙類焼酎(本格焼酎)です。サツマイモや大麦などの原料特有の芳香成分や微量な油分がしっかり抽出され、深い個性と余韻を楽しめるのが特徴です。

渡辺 美咲

渡辺 美咲

ガジェット&アプライアンスライター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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