スギとヒノキの違いをプロが徹底解説!見分け方から木材・花粉まで
スギとヒノキの違いをプロが徹底解説!見分け方から木材・花粉までを徹底追究! 知っておきたい 情報と解説を凝縮して配信します。
山道で足をとめ、手を伸ばしたとき、最も確実な識別点となるのが「葉の造形」だ。
スギの葉は針のように鋭く、全体が螺旋状に枝にまとわりつく。触れるとチクチクとした強い刺激があり、全体的に尖った立体感を持っているのが特徴だ。一方でヒノキの葉は、小さな鱗(うろこ)が平面的に重なり合った平べったい構造をしている。手で触れても痛くなく、しなやかな肌触りだ。
さらに決定的なのが、葉の裏側である。ヒノキの葉を裏返して光にかざすと、気孔帯と呼ばれる白い線が「Yの字」を描いているのが確認できる。日本の植物学の基礎を築いた牧野富太郎も、フィールドワークにおける観察眼の重要性を説いたが、まさにこの葉裏の模様こそが植物学的な識別の決定打となる。似た種であるサワラは裏の模様が「Xの字」になるため、この「Y」を探す作業はプロの山林調査でも重宝されている。