猫が鼻キスしてくる本当の心理とは?愛情のサインと注意すべき感染症リスク
猫が鼻キスしてくる本当の心理とは?愛情のサインと注意すべき感染症リスクとはどんな影響があるのか? 詳しい意味を丁寧に紐解いて紹介します。
愛猫の鼻キスは至福の体験ですが、医学的な見地から絶対に軽視できないのが「人獣共通感染症(ズーノーシス)」のリスクです。
厚生労働省や日本獣医師会の報告によると、健康な猫の口腔内にはほぼ100%、鼻腔内にも約70〜80%の確率で「パスツレラ菌(Pasteurella multocida)」が常在しています。猫自身には症状が出ない常在菌ですが、人間の口唇や粘膜、小さな傷口に付着すると、局所の発赤・腫脹や激しい疼痛を引き起こします。
特に高齢者や糖尿病患者、免疫抑制剤を服用しているなど基礎疾患を持つ人が感染した場合、重篤な蜂窩織炎や呼吸器感染症、最悪の場合は敗血症に至る事例が報告されています。
「家族同然だから口と口でキスをする」という接し方は、獣医学・感染症学の観点からは極めて危険な行為です。愛猫の親愛の情を無下に断る必要はありませんが、口唇同士の直接接触を避け、接触後は速やかに手洗いを行うという衛生リテラシーの徹底が求められます。