津川雅彦と兄長門裕之の波乱万丈な絆!名門マキノ家が遺した真実
今注目を集めている 津川雅彦と兄長門裕之の波乱万丈な絆!名門マキノ家が遺した真実について、多角的な視点をご紹介しています。
1950年代、戦後映画の隆盛とともに二人は日活の看板俳優として脚光を浴びる。契機となったのは、石原慎太郎の芥川賞受賞作を映画化した『太陽の季節』(1956年)だった。長門裕之はこの作品で主役の津川竜哉を熱演し、ブルーリボン賞主演男優賞を受賞。一躍スターダムに駆け上がる。
そして同作の映画化にあたり、原作者の石原慎太郎から「主役の弟役にふさわしい」と直々に指名されたのが、当時まだ本名の加藤雅彦を名乗っていた津川雅彦だった。芸名の「津川」は、兄の演じた役名「津川竜哉」から取られたものである。兄の当たり役から名前を授かるという屈辱と恩義。津川は日活の『狂った果実』などで独自のダンディズムを開花させ、兄とは異なるシャープな二枚目路線を確立していく。
さらに、映画『太陽の季節』での共演をきっかけに長門裕之と結ばれたのが、トップ女優の南田洋子だった。仕事でも私生活でも、兄弟は常に時代の中心で競い合い、互いの存在を強烈に意識し続けることとなった。