不滅の声優・肝付兼太の偉大な足跡と現在語られる名演技の裏側
不滅の声優・肝付兼太の偉大な足跡と現在語られる名演技の裏側に関する専門家の意見を分かりやすく解説いたします。
彼の代名詞とも言える『ドラえもん』の骨川スネ夫役。実は、初期の日本テレビ版アニメ(1973年放送)において、彼はジャイアン役を担当していたという事実をご存じだろうか。その後のテレビ朝日版(1979年〜2005年)でスネ夫役に抜擢されたという経緯解説は、アニメファンにとって非常に興味深い歴史の一幕だ。
スネ夫という人物は、ともすれば「嫌みな金持ちの子供」という一目的な役割に陥りがちだ。しかし、彼の手にかかると、強者の前で見せる巧みな世渡りと、土壇場で見せる脆さや友情が人間味豊かに立ち現れる。アフレコ現場では、たてかべ和也氏(ジャイアン役)や小原乃梨子氏(のび太役)らとの息の合った掛け合いから、数々のアドリブが生まれた。この卓越したかけ合いのテンポ感こそが、国民的アニメの黄金期を築いた骨格である。