聖母女学院本館の秘密とは?レーモンドの名建築と特別公開の全真相

聖母女学院本館の秘密とは?レーモンドの名建築と特別公開の全真相についての最新情報を徹底解説します。

聖母女学院本館の建築的価値をより深く味わうために、押さえておくべき主要な構造とディテールを整理しました。鉄筋コンクリート造(RC造)地上3階・地下1階建ての威容は、当時の建築技術の最先端を結集したものです。

建物の核心ともいえるのが、本館2階中央に配された聖堂(チャペル)です。高い天井と優美なアーチを描くヴォールト天井、そしてステンドグラスから差し込む光が、清廉な祈りの空間を作り出しています。木製の長椅子(ピュー)や祭壇周辺の意匠には、レーモンド特有の素朴ながらも洗練されたクラフトマンシップが息づいています。

外壁に目を向けると、縦に溝が彫られたスクラッチタイルが丁寧に敷き詰められています。帝国ホテルの黄色いスクラッチ煉瓦を彷彿とさせながらも、より幾何学的で規則的な配置がなされており、日の傾きによって刻一刻と表情を変える陰影の美しさは圧巻の一言です。また、玄関ポーチのキャノピー(天蓋)や窓枠のグリッドパターンには、アール・デコ調の直線美が巧みに取り入れられています。

中村 さくら

中村 さくら

マネー&キャリアエディター

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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