自宅の壁にアスベスト?プロが明かす見分け方と年代別の危険度
自宅の壁にアスベスト?プロが明かす見分け方と年代別の危険度の真相や最新動向に迫る! わかりやすい言葉で紐解きます。
「自宅の壁にアスベストが使われているかもしれない」という不安を抱いたとき、まず把握すべきなのはアスベスト壁の特徴と建材の種別です。建築現場で使われてきたアスベスト建材は、発じん性(粉じんの飛びやすさ)の高さに応じて「レベル1」から「レベル3」の3段階に分類されています。
住宅の内壁においてもっとも警戒すべきは、主にレベル3に分類される成形板(板状に固めた建材)です。一般家庭のリビングや寝室、廊下の壁表面にはクロス(壁紙)が貼られていますが、その下地材として石膏ボードやケイカル板(けい酸カルシウム板)、フレキシブル板、合板などが使われています。これら成形板の見た目は、クロスを剥がすと白や薄い灰色、ベージュ色の板状であり、通常の無石綿建材と肉眼で区別することは極めて困難です。
一方で、ガレージやマンションの地下駐車場、機械室などの壁・天井に見られる綿状のモルタルは、もっとも危険度が高いレベル1の吹付けアスベストに該当する可能性があります。吹付けアスベスト見分け方の判断材料としては、表面がゴツゴツとした綿状・海綿状で、色は灰色や白、やや青みがかった灰色を帯びている点が挙げられます。指で軽く押すとスポンジのような弾力があり、容易に変形・崩落する場合は、飛散リスクが極めて高い状態といえます。ただし、綿状に見える建材にはアスベストを含まないグラスウールやロックウールも存在するため、見た目だけで100%断定することはできません。
住宅の内壁に関して知っておくべき真実は、「板状に硬化成形された内壁は、表面が割れたり削れたりしない限り、ただちに室内にアスベストが飛散することはない」という点です。恐怖心からパニックに陥る前に、まずは建物の基本情報を確認することが冷静な初動への第一歩となります。