関東ローム層とは?地震に強いは嘘?液状化リスクの真相を徹底解説
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公的データ上は「安定した地盤」とされる関東ローム層ですが、実際の地盤調査や住宅着工の現場からは、教科書通りにはいかない生々しい実態が報告されています。
都内城西エリアで年間300件以上の現場調査を手がける地盤調査技士は、現場の難しさを次のように明かします。
「住宅建設で一般的に用いられるスクリューウエイト貫入試験では、関東ローム層の最上部にある腐植土(いわゆる黒ボク土)を通過する際、ロッドが自重だけでスルスルと沈んでいく『自沈』が頻発します。この結果だけを見たハウスメーカーの設計担当者が『軟弱地盤だから深層杭が必要』と機械的に判断し、施主に150万円以上の地盤改良見積もりを出す例が後を絶ちません。しかし、腐植土の下に控えるローム層自体の締まり具合を平版載荷試験やボーリング調査で精査すると、ベタ基礎でそのまま支えられるケースが多々あります」
ネット上の不動産コミュニティや知恵袋などでも、「武蔵野台地だから安心と言われたのに、地盤改良で120万円請求された」「地盤ネットの判定と住宅会社の判定が食い違っている」といった施主の困惑の声が数多く見られます。これはローム層そのものの欠陥ではなく、表層の黒ボク土の厚みや、後述する造成時の転圧不足が主因です。
さらに見過ごせないのが、高低差のある傾斜地における擁壁崩壊リスクと地盤調査の重要性です。昭和40〜50年代に造成された住宅地では、古い大谷石積み擁壁や無許可で作られた「既存不適格擁壁」が関東ローム層の崖面に設置されているケースが散見されます。豪雨時にローム層内部へ雨水が浸透して土圧が跳ね上がると、古い擁壁が外側に押し出され、敷地ごと崩壊に至る事故が報告されています。台地の上であっても、「敷地の端に高低差があるか」「古い擁壁が接していないか」を現地で確認しなければなりません。