シュテファン大聖堂の見どころ徹底解剖!絶景南塔とカタコンベの真相
シュテファン大聖堂の見どころ徹底解剖!絶景南塔とカタコンベの真相を徹底追究! 知っておきたい 重要ポイントを分かりやすく展開します。
シュテファン大聖堂の地下深くには、外の華やかな喧騒とは完全に隔絶された巨大な地下墓所「カタコンベ(地下納骨堂)」が広がっています。この場所は単なる怪談スポットではなく、中世から近代に至るウィーンの過酷な歴史とハプスブルク家の埋葬儀礼を今に伝える貴重な史跡です。
カタコンベ内部へ入るには、大聖堂専属ガイドによるツアー(所要時間約30分)への参加が義務付けられています。個人での自由見学は認められておらず、聖堂内の地下入口付近でツアー開始時刻に合わせて集合します。
ガイドツアーの前半で案内されるのは、歴代のウィーン大司教の石棺や、ハプスブルク家の皇帝・王族の心臓以外の内臓(胃や腸など)を保存した銅製の壺が並ぶ「ドゥカーレ墓所(Herzgruft)」です。ハプスブルク家の遺体は、肉体をカプツィーナー納骨堂、心臓をアウグスティーナー教会、そして内臓をこのシュテファン大聖堂へと三分割して埋葬する独自の伝統を持っていました。
そしてツアー後半、空気は急激に冷え込み、湿った石造りの通路の先で旅行者を待ち受けるのが、18世紀に猛威を振るったペスト(黒死病)の犠牲者や一般市民の遺骨です。埋葬スペースが枯渇した際、約1万人以上もの遺骨が地下区画に積み上げられました。鉄格子越しに見る整然と積まれた無数の頭蓋骨と大腿骨の壁は、中世ヨーロッパにおける生と死の距離感を強烈に突きつけてきます。なお、カタコンベ内部は神聖な慰霊の場であるため、写真および動画の撮影は厳格に禁止されています。