ベンチプレスのバー重さは何キロ?20Kg神話の罠と施設別の実態を検証
ベンチプレスのバー重さは何キロ?20Kg神話の罠と施設別の実態を検証の具体的な内容に迫る! 専門的な視点で紐解きます。
「スミスマシンなら100kgが軽々挙がるのに、フリーウエイトのベンチプレスに移行した途端、70kgで胸の上に潰れてしまった」——こうした挫折談は、トレーニングの現場において日常茶飯事です。ネット上では「スミスマシンのレール摩擦によるチート効果」と片付けられがちですが、根本的な要因はスミスマシン バーの重さにまつわる力学的構造にあります。
スミスマシンには、大きく分けて2つのタイプが存在します。
1. カウンターバランス付きスミスマシン
本体フレーム内部に重り(ウエイト)とワイヤーが組み込まれており、バーベルの自重を物理的に相殺する構造です。バー本体自体は中空やスチール製で15kg〜20kgあっても、滑車のアシストによって手で持ち上げた時の実質重量は2.3kg〜7kg程度まで大幅に低減されます。24時間営業ジムの多くに設置されているタイプであり、プレートを一切つけない状態であれば指一本でも軽々と押し上げられます。
2. ノンカウンターバランス式スミスマシン
滑車による相殺機構が存在せず、バー本体とレール取り付け金具の自重がそのまま両腕に乗るタイプです。この場合、初期負荷は15kg〜20kgとなります。傾斜レール仕様のスミスマシンの場合、垂直方向のベクトルが分散されるため体感はやや変わるものの、油断するとフリーウエイト同等の重圧を受けることになります。
スミスマシンに貼られている「初期重量(Starting Resistance)」の警告シールを見落としたまま「プレートだけの重さ」を合算して記録をつけてしまうと、異なるジムへ移籍した際やフリーウエイトに挑戦した際に、10kg以上の負荷ギャップに直面して大きな挫折感を味わうことになります。