出張の残業代が出ないのは違法?移動時間の真実と請求ルールを徹底検証
出張の残業代が出ないのは違法?移動時間の真実と請求ルールを徹底検証とはどのようなものなのか? 詳しい意味を丁寧に紐解いて紹介します。
出張残業に関する労働環境の実態について、SNSや大手コミュニティサイト、労務相談窓口に寄せられた現場の声を検証すると、旧態依然とした社内慣習に苦しむ労働者の生々しい叫びが浮き彫りになります。
大手メーカーの法人営業部門に所属する30代男性は、Webメディアの取材やコミュニティへの投稿で次のように証言しています。
「日曜の夕方17時に自宅を出て、翌朝一番の地方商談のために前泊移動しました。移動だけで片道4時間を要したにもかかわらず、人事担当者からは『休日に現地へ移動しただけだから勤務時間にはカウントされない』と処理されました。プライベートの週末は完全に潰れているのに、手当どころか交通費実費しか出ない仕組みには強い不条理を感じます」
また、ITベンダーのフィールドエンジニアとして働く20代女性の手記には、違法なみなし労働の実態が記されています。
「地方データセンターの障害復旧で早朝から深夜23時まで作業を行いました。明らかな過重労働だったため時間外手当を申請したところ、『出張規定でみなし8時間勤務となっているため、残業申請は受け付けない』と上司に却下されました。社用チャットで1時間ごとに進捗を上司へ報告していたため、実態として指揮命令下にあったことは明白でした」
このように、「会社のために行動を拘束されている」という労働者側の実感と、「自由利用ができる単なる移動・事業場外みなし」として処理したい企業側の論理の間には、深刻な認識の断絶が存在しています。