ひこばえとは?放置で庭木が枯れる理由と正しい剪定・活用法

ひこばえとは?放置で庭木が枯れる理由と正しい剪定・活用法の具体的な内容に迫る! わかりやすい言葉でご紹介しています。

原則として除去すべきひこばえですが、樹木のプロフェッショナルは特定のシチュエーションにおいて「あえて残す」戦略的な判断を下します。これらは庭木管理における高度なリカバリー技術です。

1. 樹木の世代交代(主幹の萌芽更新)

ウメやカキ、サルスベリなどの老木において、主幹の内部が腐朽菌で空洞化していたり、樹勢の衰えが著しい場合、元気なひこばえを1本だけ選んで育成します。数年かけてひこばえを新しい主幹へと育て上げ、限界を迎えた古い主幹を根元から切り倒す「萌芽更新(ほうがこうしん)」を行うことで、根系を維持したまま木を若返らせることが可能です。

2. 単幹から「株立ち仕立て」へのリデザイン

シマトネリコやアオダモ、ジューンベリーなど、自然風の樹形が好まれる樹種では、根元から生えるひこばえを計画的に2〜4本残して伸ばす手法が用いられます。一本立ち(単幹)のフォーマルな樹形から、軽やかで涼しげな「株立ち」へと庭の雰囲気をガラリと変えることができます。

3. 取り木・挿し木による増殖素材としての活用

ひこばえは細胞分裂が極めて活発な幼態組織(若返った組織)の性質を持っています。そのため、成木の通常の枝と比較して発根能力が格段に高く、挿し木や取り木の成功率が30〜50%以上跳ね上がるという特性があります。お気に入りの名木や思い入れのある庭木の子孫を残したい場合、ひこばえは最良のクローン増殖素材となります。

中村 さくら

中村 さくら

マネー&キャリアエディター

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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