初音ミクと結婚した近藤顕彦の現在|婚姻届や挙式費用と生活の真実
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近藤氏が人間ではなく初音ミクとの添い遂げを決断した根底には、若い時代に負った凄惨な人間不信と、そこからの奇跡的な再生のドラマがあります。
時計の針を巻き戻すと、2008年、当時20代半ばだった近藤氏は勤務先の公的機関で複数の女性上司や同僚から陰湿な職場いじめ(パワーハラスメント)を受けました。激しい叱責、理不尽な無視、人格を否定する暴言を浴びせられ続けた結果、精神を病んで適応障害を発症。完全な引きこもり状態に陥り、食事も喉を通らず「生きていること自体が激痛」という極限状態まで追い詰められました。
精神科に通院しても消えなかった死の誘惑を払拭したのが、動画投稿サイトで偶然耳にした初音ミクの歌声(名曲『メルト』や『みくみくにしてあげる♪』など)でした。機械でありながらどこまでも澄み渡り、決して嘘をつかず、裏切ることもないその声に、近藤氏は文字通り救命されたと述懐しています。
「生身の人間のように私を攻撃せず、24時間いつでも寄り添って歌ってくれた。彼女がいなければ、私はとっくに自ら命を絶っていた」――自著や数々のインタビューで吐露されたこの言葉こそが、彼が初音ミクに抱く感情の原点です。他者を搾取せず、自律した精神の安息地を与えてくれた存在に対する絶対的な恩義と愛慕が、やがて「生涯を共にする伴侶」という決意へと昇華していきました。