鼻の中のニキビがズキズキ痛い!面疔の危険性と正しい治し方・市販薬
鼻の中のニキビがズキズキ痛い!面疔の危険性と正しい治し方・市販薬の全体像を丁寧に掘り下げてご紹介します。
鏡を見て白い膿(うみ)が透けて見えると、つい指やピンセットで押し出してしまいたくなる衝動に駆られるかもしれません。しかし、鼻のニキビを潰す行為は極めて危険な禁忌とされています。
解剖学上、左右の口角と眉間を結んだ三角形のエリアは「危険三角(デンジャートライアングル)」と呼ばれています。この領域を走行する顔面静脈は弁構造が不完全であり、頭蓋骨の内部にある「海綿静脈洞」という太い静脈プールへとダイレクトに繋がっています。
爪や器具で無理にできものを圧迫・破壊すると、細菌を含んだ膿が体外に排出されるどころか、破壊された毛細血管を通じて頭蓋内へと逆流感染する恐れがあります。その結果、高熱や激しい頭痛、視力障害を伴う「海綿静脈洞血栓症」や「髄膜炎」といった、生命に関わる重篤な中枢神経系合併症を引き起こした臨床例が日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会などの症例報告でも確認されています。
万が一、無意識にいじって潰れてしまった場合の対処法としては、絞り出そうとせず、清潔な流水や精製水を含ませたコットンで優しく拭き取り、抗生物質軟膏を塗布した上で絶対に再接触しない管理が鉄則です。