最高齢妊娠は何歳まで可能か?世界記録73歳の真相と国内医療の現実

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「閉経=絶対に妊娠できない」という従来の常識は、近年の高度生殖医療によって塗り替えられました。なぜ月経が完全に停止した女性であっても、胎児を子宮内で育てることができるのでしょうか。

最大の鍵は、卵巣の寿命と子宮の寿命が異なる点にあります。女性の体内にある卵子は胎児期に作られたものが年齢とともに減少し、質も低下(老化)するため、50歳前後で卵巣機能が尽きて排卵が止まります。しかし、胎児を育てる「子宮」そのものは、適切な女性ホルモンが存在すれば、60代や70代であっても着床・妊娠を維持できる柔軟性を保っていることが判明しています。

具体的な仕組みとしては、まずエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)を計画的に投与し、閉経して薄くなった子宮内膜を人工的に厚く整えます。受精卵が着床できる状態にまで子宮内環境を復元させた上で、若い第三者から提供された卵子と夫の精子を体外受精させた受精卵(胚)を子宮内に移植(胚移植)します。移植後も胎盤が完成するまでホルモン補充を継続することで、閉経後であっても十月十日の妊娠期間を維持し、出産へとつなげることが可能になります。

中村 さくら

中村 さくら

マネー&キャリアエディター

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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