食後の激痛と嘔吐の罠!Sma症候群の診断基準と角度・距離数値を解明
食後の激痛と嘔吐の罠!Sma症候群の診断基準と角度・距離数値を解明を徹底追究! 読者が気になる 情報と解説を分かりやすく展開します。
原因不明の食後痛や嘔吐に悩み、本症が疑われる場合、受診先として最も適切なのは消化器内科、あるいは外科的アプローチも見据えた消化器外科です。クリニック規模の施設ではCT設備がない、あるいは読影経験が乏しいケースもあるため、マルチスライスCT装置を備えた総合病院や大学病院の消化器専門外来が望ましい選択肢となります。
SMA症候群の確定診断の流れは、段階的かつ多角的なアプローチによって進行します。
第1段階として、徹底した病歴の聴取が行われます。過去数ヶ月の体重推移、摂食状況、そして前述した「前屈姿勢で痛みが引くかどうか」の体位変化による症状緩和の有無を確認します。
第2段階で行われるのが、診断のゴールドスタンダードであるSMA症候群の造影CT検査です。静脈から造影剤を注入しながらCT撮影を行い、大動脈とSMAの分岐角度および距離を三次元再構成画像(3D-CT)や矢状断像でミリ単位まで計測します。ここで閉塞部位の明瞭な狭小化と胃・十二指腸の拡張が証明されれば、診断の確度は跳ね上がります。
第3段階として、機能的な通過障害の動態を直接確認するために「上部消化管造影検査(バリウム検査)」が実施されます。透視下でバリウムを飲用すると、十二指腸水平部の第3部で造影剤の流れが急峻な直線状にせき止められ、蠕動運動によって消化物を送ろうとするものの通過できずに行きつ戻りつする「to-and-fro現象(振子様運動)」が観察されます。この動態所見が確認されることで、物理的完全閉塞・不完全閉塞の動的証拠が確立されます。
同時に、胃カメラ(上部消化管内視鏡)を行って十二指腸潰瘍や癌などの管腔内病変が閉塞の原因でないことを除外確認し、確定診断へと至ります。