新御三家とは?昭和アイドル秘話から中学受験・名門ホテルまで全解剖

新御三家とは?昭和アイドル秘話から中学受験・名門ホテルまで全解剖の真相や最新動向に迫る! 専門的な視点でご紹介しています。

芸能界における「新御三家」とは、1970年代の歌謡界を席巻した郷ひろみ、西城秀樹、野口五郎の男性トップアイドル3名を指す称号です。当時、爆発的な人気を博していた彼らに対し、1960年代の男性歌謡界を牽引した「御三家」(橋幸夫・舟木一夫・西郷輝彦)に続く次世代の旗手という意味を込めて名付けられました。

この呼称が広く定着した背景には、当時のアイドル雑誌文化の隆盛が大きく関わっています。新御三家名付け親と由来を紐解くと、1972年頃に集英社の芸能雑誌『明星』やライバル誌『平凡』の編集部が、3人を同時に特集する企画タイトルとして打ち出したことが直接の契機とされています。徳川御三家に端を発する伝統的な「スリートップ」の様式美を取り入れつつ、全く異なる個性を持つ3人を競い合わせる構図は、読者層である少女たちを巻き込んだ凄まじい熱狂を生み出しました。

3人の音楽的・キャラクター的立ち位置は、実に見事な三角形を形成していました。デビュー順に振り返ると、その差異は一層際立ちます。

1971年5月に『博多みれん』で演歌歌手として先行デビューした野口五郎は、2作目の『青いリンゴ』でポップスへ転向し大ブレイク。卓越した歌唱力と、スタジオミュージシャン顔負けの高度なギターテクニックを誇る「孤高のミュージシャン肌」として音楽ファンからも厚い信頼を獲得しました。

続く1972年3月に『恋する季節』で登場した西城秀樹は、従来の歌謡曲にはなかったスタンドマイクを激しく振り回すアクションやシャウト歌唱、スタジアムコンサートの開拓など、日本に「ロック・エンターテインメント」を持ち込んだ情熱派のフロントマンとして君臨しました。

そして1972年8月に『男の子女の子』でデビューを飾った郷ひろみは、甘いマスクとキャッチーなハイトーンボイス、洗練されたスター性で瞬く間にティーンの心を鷲掴みにし、ジャニーズ事務所(当時)発の至宝として正統派トップアイドルの座を確立します。

音楽プロデューサーや当時のレコード会社関係者の回想録によると、三者三様の強烈な個性と互いへのライバル意識が相乗効果を生み、当時の『NHK紅白歌合戦』や『日本レコード大賞』の視聴率を牽引する原動力となりました。単なる作られた偶像ではなく、互いに敬意を払いながら切磋琢磨した関係性こそが、この呼称を単なる流行語にとどまらない不滅のブランドへと昇華させたのです。

阿部 裕樹

阿部 裕樹

エンタメ専門ジャーナリスト

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest