仏壇のお膳配置マナー|箸の向きから宗派別の違いまで完全解説
今注目を集めている 仏壇のお膳配置マナー|箸の向きから宗派別の違いまで完全解説について、主要な情報を分かりやすく掲載しています。
霊供膳(りょうぐぜん・れいぐぜん)は、伝統的な日本料理の基本である一汁三菜の盛り付け方を小さな器の中に忠実に再現したものです。お膳の上には合計5つの器が並びます。それぞれの器の役割と名称、そして並べる位置は厳密に定められています。
配膳を自分側(手前側)からセットする際の基本位置は以下の通りです。配置が完了した後に、全体を仏壇側へ180度反転させます。
- 親椀(おやわん・飯椀):手前左側
白米(ご飯)を丸く山盛りに盛り付けます。仏様へのお供えとして、すりきりではなくふっくらと高く盛るのが作法です。 - 汁椀(しるわん):手前右側
味噌汁やすまし汁を注ぎます。具材には豆腐、わかめ、大根などが用いられます。 - 平椀(ひらわん):奥左側
煮物を盛り付ける平たい器です。椎茸、人参、高野豆腐、里芋などを彩りよく盛ります。 - 壷椀(つぼわん):奥右側
深さのある小鉢で、和え物や酢の物、煮豆などを盛り付けます。 - 高坏(たかつき):中央
脚が付いた小皿で、香の物(漬物)を乗せます。たくあんや奈良漬などが一般的ですが、2切れ乗せるのが通例です(1切れは「身切れ」、3切れは「身切り」に通じるとして避ける地域もあります)。
ここで特に注意すべきは親椀と汁椀の位置です。日本古来の左上位の思想に基づき、主食であるご飯(親椀)は必ず左側に配置します。左右が逆になると「逆さ膳」となり、慶弔の作法上非常に不吉とされるため注意を払わなければなりません。
【仏膳の配膳図(自分から見た調理・盛り付け時の並び)】 奥側: [ 平 椀 ](煮物) [ 壷 椀 ](和え物)
中央: [ 高 坏 ](漬物)
手前: [ 親 椀 ](白米) [ 汁 椀 ](汁物)
最手前:=======[ お 箸 ]=======(持ち手は右)
※仏壇に供える際は、この全体を180度反転させて仏壇側へ向けて置きます。
器の蓋(ふた)の取り扱いについても作法が存在します。お供えする直前にすべての蓋を取り外します。外した蓋は、お膳の邪魔にならないよう盆の外に重ねて片付けるか、膳の脇に清潔に整えて置くのが正しい所作とされています。