人差し指の突き指テーピング決定版!関節別の正しい巻き方と骨折の見極め方
人差し指の突き指テーピング決定版!関節別の正しい巻き方と骨折の見極め方の要点や背景を丁寧にまとめました。全体像を一目で把握できます。
「人差し指の突き指テーピング、その巻き方は本当に合っていますか?」という疑問に対し、手の外科専門医は「受傷した関節ごとにテープの役割を明確に分ける必要がある」と警鐘を鳴らします。関節の可動域や靭帯の走行を無視して強引に固定すると、かえって回復を遅らせる要因になります。使用するテープは、指用として標準的な19mm幅または25mm幅の非伸縮性ホワイトテープ(強い固定用)、もしくは伸縮性キネシオロジーテープ(軽度サポート・可動性重視)を用途に応じて使い分けます。
第一関節(DIP関節)の固定法:指先を真っ直ぐ保つ「スプリント固定」
第一関節(DIP関節)にボールが直撃するなどして痛めた場合、指を伸ばす伸筋腱が断裂する「マレット指(槌指)」のリスクがあります。この部位を固定する際の大原則は、第一関節をまっすぐ伸ばした状態(伸展位)またはごくわずかに反らせた状態で固定し、第二関節(PIP関節)は自由に動かせるように開放しておくことです。
19mm幅のテープをあらかじめ約10cmにカットし、爪の生え際から第一関節の少し下にかけて縦方向に支柱となるテープを貼ります。その上から、爪のすぐ下と第一関節の直下の2箇所に、横方向からリング状に巻き留めます。第二関節まで巻き込んでしまうと指全体が固まり、日常生活の機能が著しく低下するため注意してください。
第二関節(PIP関節)の固定法:横揺れを防ぐ「X字サポート」
人差し指の突き指で最も頻度が高いのが第二関節(PIP関節)の側副靭帯損傷や掌側板損傷です。第二関節を固定する際は、完全に真っ直ぐ伸ばし切るのではなく、軽く曲げた自然な角度(約15〜20度の軽度屈曲位)で固定するのが鉄則です。関節を完全に伸ばしたまま固定し続けると、側副靭帯が縮んだ状態で固まり、後から指が曲がらなくなる拘縮を引き起こします。
関節を挟むように上下(基節骨と中節骨)へアンカーテープを1周ずつ巻き、側面でクロスするようにテープを「X字」にクロスさせて貼り付けます。これにより、横方向への異常なグラつき(側方動揺性)を強力に抑えつつ、腱への負担を最小限にとどめることができます。
安定感抜群の「バディテーピング(中指固定)」と一人で巻く手順
スポーツ復帰時や作業時の安定性を高めたい場合、隣り合う中指を副木(添え木)代わりにして固定する「バディテーピング」が極めて有効です。中指の可動域を借りることで、人差し指にかかる衝撃を分散できます。
一人でテーピングを巻く際は、以下の手順を踏むとズレやシワを防ぎ、片手でもきれいに固定できます。
- ステップ1(事前準備):テープを巻く前に、必要な長さにカットしたテープを3〜4本、机の端などに貼り付けて準備しておく(片手でテープをちぎる手間をなくす)。
- ステップ2(指の保護):人差し指と中指の間に小さく折りたたんだガーゼを挟み、皮膚同士の摩擦や汗によるふやけを防ぐ。
- ステップ3(関節を避けて巻く):第二関節の「上(指先側)」と「下(手の甲側)」の2箇所にテープを通し、2本の指を束ねるように適度なテンションで巻き留める。関節そのものの上にテープを巻かないことで、適度な曲げ伸ばしを可能にします。