日本初のテレビCmは放送事故?精工舎の時報に隠された前代未聞の真相

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日本の民間テレビ放送の幕開けとなったのは、1953年(昭和28年)8月28日のことでした。日本テレビ放送網(NTV)が本放送を開始したこの日、正午の時報に合わせて放映された30秒枠が、名実ともに日本初のテレビCMです。

記念すべきスポンサーを務めた企業名は、時計メーカーの「精工舎(服部時計店、現・セイコーグループ)」でした。当時、テレビの受像機は非常に高価で、国内の普及台数は東京周辺を中心にわずか866台程度。一般家庭にはほとんど普及しておらず、人々は新橋駅前などの街頭テレビや高級喫茶店に集まり、画面にかじりついていました。

まだ広告媒体としてのテレビの費用対効果が未知数だった時代に、セイコー創業者一族の先見の明によって実現したこのCMは、日本のメディア広告ビジネスの出発点となったのです。この歴史的功績を称え、日本民間放送連盟は2005年に8月28日を「テレビCMの日」と制定しました。

中村 さくら

中村 さくら

マネー&キャリアエディター

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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